アライグマって何が問題なの
こんにちは、たぬきです
昨日は
旭山動物園で行われた
生物多様性セミナーへ
出かけて来ました
「カラス」に続いての
参加ですが
今回のテーマはこちら
「アライグマ」です
アライグマ研究の第一人者の
池田透先生が講師でした
今年森で初めて
アライグマを見つけてから
アライグマのことを
調べていくと
いつも池田先生のお話に
行き着いていた私
この日を心待ちに
していましたが
今回もたくさんの方が
参加されていました
当日はこちらに沿って
セミナーが進みました↓
さて
ウォーミングアップです
↑写真の右と左
どちらがアライグマか
わかりますか
・・・・・
・・・・・
これね、結構
わからないと思うんです
答えは右なんですが
動物園に勤めるまで
私はわかりませんでした
左はタヌキですが
夜、車で走っていて
目の前にパッと現れて
顔を一瞬見ても
あれ、どちらだろうと
いう場合が多いと思うんです
それが大きなポイントだと
お話の中でも
明らかになっていきます
アライグマは外来種です
外来種ってなんだという
お話から
もともとその地域に
いなかったのに
人間の活動によって
他の地域から連れて来られた
生きものを言います
すべての外来種が
強い生命力を持つわけではなく
ほとんどのものが
我々の目に触れる前に
消滅するそうです
・・で、このアライグマは
それを乗り越えて
生き残っている
最強の生きものなのですね
アライグマの特徴は
4キロで成獣です
基本的に夜行性で
木登り、泳ぎが得意です
雪の降る厳冬期は
ひたすら動かないで
じっとしてやり過ごすそう
雑食性です
食べないものを言う方が
難しいとおっしゃってました
水の確保さえできれば
乾燥地でも都会の真ん中でも
どこにでも暮らせるそう
2-3月にかけて
交尾期のピークで
約2ケ月の妊娠期間をへて
平均3-4頭の子を産みます
妊娠率は高く
1歳で66%、2歳以上で96%
天敵はコヨーテ、オオヤマネコ
オオカミなどなので
日本だといないと言っていいですね
一夫多妻制で
オスの行動圏の中に
複数のメスがいる
いわゆる、通い婚です
寿命は北海道の野外で
8年程度だそうです

アライグマによる
農業被害は深刻です
北海道だと
約1億円/年だそう
乳牛の乳首を噛み切るとか
牧草ロールパックの破損など
例を聞いているだけで
大変なことだと思いました
本州だと
旧い日本家屋の通風口から
住居に侵入して
生活被害も深刻です
また、アメリカでは
アライグマを介して
狂犬病が大問題になっているそう
体力的に強いので
キツネやタヌキなどの
在来種が減少したり
カエルが地域的に消滅するなど
捕食によって
在来種が減少したり
各地で問題になっています

こんなに
問題が起きているのに
なぜ減らないのか・・
アライグマはタヌキ
アナグマなどと似ていて
夜行性です
誤った
目撃情報の多さも
初動を遅らせていると
おっしゃっていました
また、影響が現れるまで
時間がかかったり
農業被害と思われている
ところがあったり
潜伏期間は約10年
農業被害に気づいたときは
深刻な状況になっている
場合がほとんどだそう
最初の100頭に
何もしなかったら
6年後に10倍で1086頭
10年後に50倍で5250頭
12年後に100倍で11547頭
100頭いたら
60頭捕獲しないと
減少しない
こんなデータを示され
アライグマの痕跡を
見つけたら
すぐ対応することが
とても大切とお話されました

アライグマは気まぐれで
けもの道を持っていないそう
なので、わなをどこに
仕掛けるか迷いますが
森のはしっこや
畑や納屋などのへり
沢や防風林の始点など
出入り口のようなところに
かけると良いそうです
我が家は今
箱わなを置いているものの
最初に一頭かかってから
苦戦しています
箱わなのお話の中で。。
アライグマは
触覚で探しているので
箱わなに入る前に
ドックフードやドライコーンなど
撒いておくと良いと
お聞きしました
詳しくは
実際に試してみて
ご報告にかえたいと思います
当日、動物園の飼育員さんから
アライグマの説明もありました
↑これは動物園のアライグマ
トウモロコシを与えると
まず両手でたぐり寄せ
食べこぼしをきれいに
拾って食べていました
人間の手の動きのよう
想像以上でした
とても凶暴と聞きますが
個性もいろいろだそう
このアライグマは
とてもおとなしかったですが
アメリカなどで
駆除するときに
猟犬の方がやられてしまう
そんな凶暴なのもいるそうです

(逃げていくアライグマ
雪の上を走るのは苦手です)
北海道では平成13年に
87市町村で見つかったのが
30年には156市町村
ほぼ全道に広がっています
旭川では平成18年に
初めて捕獲されて
平成29年は430頭
捕獲したそうです
どこで暮らしているかを
知るために
GPS調査も進みつつ
あるそうです
それによって
日中の滞留地が
森林と畑のきわ
ため池などの水場
廃屋などとわかってきました
自分の地域の環境を守るという
視点が大切で
なるべく早いうちに
情報を集めて
対策をしていくことだと
おっしゃっていました
とても長くなりましたが
最後までお読みくださって
ありがとうございます
お聞きしたメモにもとづき
書きましたので
不足や誤りなどありましたら
どうぞお知らせください
にほんブログ村に参加しています。


人気ブログランキングにも参加しています。

昨日は
旭山動物園で行われた
生物多様性セミナーへ
出かけて来ました
「カラス」に続いての
参加ですが
今回のテーマはこちら

「アライグマ」です
アライグマ研究の第一人者の
池田透先生が講師でした
今年森で初めて
アライグマを見つけてから
アライグマのことを
調べていくと
いつも池田先生のお話に
行き着いていた私
この日を心待ちに
していましたが
今回もたくさんの方が
参加されていました
当日はこちらに沿って
セミナーが進みました↓

さて
ウォーミングアップです
↑写真の右と左
どちらがアライグマか
わかりますか
・・・・・
・・・・・
これね、結構
わからないと思うんです
答えは右なんですが
動物園に勤めるまで
私はわかりませんでした
左はタヌキですが
夜、車で走っていて
目の前にパッと現れて
顔を一瞬見ても
あれ、どちらだろうと
いう場合が多いと思うんです
それが大きなポイントだと
お話の中でも
明らかになっていきます
アライグマは外来種です
外来種ってなんだという
お話から
もともとその地域に
いなかったのに
人間の活動によって
他の地域から連れて来られた
生きものを言います
すべての外来種が
強い生命力を持つわけではなく
ほとんどのものが
我々の目に触れる前に
消滅するそうです
・・で、このアライグマは
それを乗り越えて
生き残っている
最強の生きものなのですね

アライグマの特徴は
4キロで成獣です
基本的に夜行性で
木登り、泳ぎが得意です
雪の降る厳冬期は
ひたすら動かないで
じっとしてやり過ごすそう
雑食性です
食べないものを言う方が
難しいとおっしゃってました
水の確保さえできれば
乾燥地でも都会の真ん中でも
どこにでも暮らせるそう
2-3月にかけて
交尾期のピークで
約2ケ月の妊娠期間をへて
平均3-4頭の子を産みます
妊娠率は高く
1歳で66%、2歳以上で96%
天敵はコヨーテ、オオヤマネコ
オオカミなどなので
日本だといないと言っていいですね
一夫多妻制で
オスの行動圏の中に
複数のメスがいる
いわゆる、通い婚です
寿命は北海道の野外で
8年程度だそうです

アライグマによる
農業被害は深刻です
北海道だと
約1億円/年だそう
乳牛の乳首を噛み切るとか
牧草ロールパックの破損など
例を聞いているだけで
大変なことだと思いました
本州だと
旧い日本家屋の通風口から
住居に侵入して
生活被害も深刻です
また、アメリカでは
アライグマを介して
狂犬病が大問題になっているそう
体力的に強いので
キツネやタヌキなどの
在来種が減少したり
カエルが地域的に消滅するなど
捕食によって
在来種が減少したり
各地で問題になっています

こんなに
問題が起きているのに
なぜ減らないのか・・
アライグマはタヌキ
アナグマなどと似ていて
夜行性です
誤った
目撃情報の多さも
初動を遅らせていると
おっしゃっていました
また、影響が現れるまで
時間がかかったり
農業被害と思われている
ところがあったり
潜伏期間は約10年
農業被害に気づいたときは
深刻な状況になっている
場合がほとんどだそう
最初の100頭に
何もしなかったら
6年後に10倍で1086頭
10年後に50倍で5250頭
12年後に100倍で11547頭
100頭いたら
60頭捕獲しないと
減少しない
こんなデータを示され
アライグマの痕跡を
見つけたら
すぐ対応することが
とても大切とお話されました

アライグマは気まぐれで
けもの道を持っていないそう
なので、わなをどこに
仕掛けるか迷いますが
森のはしっこや
畑や納屋などのへり
沢や防風林の始点など
出入り口のようなところに
かけると良いそうです
我が家は今
箱わなを置いているものの
最初に一頭かかってから
苦戦しています
箱わなのお話の中で。。
アライグマは
触覚で探しているので
箱わなに入る前に
ドックフードやドライコーンなど
撒いておくと良いと
お聞きしました
詳しくは
実際に試してみて
ご報告にかえたいと思います

当日、動物園の飼育員さんから
アライグマの説明もありました
↑これは動物園のアライグマ
トウモロコシを与えると
まず両手でたぐり寄せ
食べこぼしをきれいに
拾って食べていました
人間の手の動きのよう
想像以上でした
とても凶暴と聞きますが
個性もいろいろだそう
このアライグマは
とてもおとなしかったですが
アメリカなどで
駆除するときに
猟犬の方がやられてしまう
そんな凶暴なのもいるそうです

(逃げていくアライグマ
雪の上を走るのは苦手です)
北海道では平成13年に
87市町村で見つかったのが
30年には156市町村
ほぼ全道に広がっています
旭川では平成18年に
初めて捕獲されて
平成29年は430頭
捕獲したそうです
どこで暮らしているかを
知るために
GPS調査も進みつつ
あるそうです
それによって
日中の滞留地が
森林と畑のきわ
ため池などの水場
廃屋などとわかってきました
自分の地域の環境を守るという
視点が大切で
なるべく早いうちに
情報を集めて
対策をしていくことだと
おっしゃっていました
とても長くなりましたが
最後までお読みくださって
ありがとうございます
お聞きしたメモにもとづき
書きましたので
不足や誤りなどありましたら
どうぞお知らせください
にほんブログ村に参加しています。


人気ブログランキングにも参加しています。

スポンサーサイト